高速バスを運行するウィラーエクスプレスは、運転手の平均年収を2023年の約560万円から2025年には約640万円へ引き上げました。「ハイウェイパイロット」への呼称変更とともに、安全運転と接客の質を高め、給与を理由とする離職はほぼなくなったとしています。
未経験者を約半年かけて育成し、大型二種免許の費用も会社が負担します。高品質な座席によるリピーター獲得が収益を支え、健康診断や脳ドックなど安全面への投資も進める一方、若手の結婚・育児と宿泊勤務の両立が課題です。
同社のバス運転手の平均年収は600万円台
平均年収は2023年の約560万円から、2024年に約615万円、2025年には約640万円
大型二種免許の取得費用(約50万円)も会社が全額負担する。
出典:「バス運転手は稼げない」は過去の話? ウィラーが年収600万円を実現した理由(ITmedia ビジネスオンライン) – Yahoo!ニュース
年収600万円超という数字は人材不足への強い回答ですが、重要なのは賃上げだけでなく、研修、健康管理、サービスの高付加価値化を一体で回している点です。コメント欄では、命を預かる技能職に相応の報酬を求める賛同が多い一方、モデル年収に長時間の残業や休日出勤が含まれるのではないか、拘束時間を示さなければ実態を判断できないという指摘もありました。給与は労働時間、休日日数、夜勤・宿泊の頻度とセットで公開してこそ比較できます。免許費用を会社が負担し、未経験者を半年かけて育てる仕組みは参入障壁を下げますが、結婚や育児との両立支援がなければ若手の定着は難しいでしょう。安全を守るには運賃を適正化し、その増収を人員配置と休息へ戻す必要があります。この事例を業界全体へ広げる鍵は、高待遇を宣伝文句にせず、健康と勤務実態を継続して可視化することです。

