大阪府の泉佐野市と泉大津市で10日、巡行中のだんじりがそれぞれ右折時に横転しました。府警によると、バランスを取る「たかり」役の男性2人が亡くなり、祭りの関係者計16人が重軽傷を負いました。
大阪府内の二つの事故は、いずれも勢いよく曲がる「やりまわし」の際に起きたと報じられています。詳しい原因や現場ごとの安全対策については、調査を待つ必要があります。
大阪府内各地で「だんじり祭り」が開かれた10日、巡行中のだんじりの横転が相次いだ。
府警によると、横転はいずれも、勢いよく曲がる見せ場「やりまわし」の際に起きた。
男性計2人が亡くなったほか、祭りの関係者計16人が重軽傷を負ったという。
大阪のだんじり事故で最優先すべきは、亡くなった方と負傷者、その家族への対応です。二つの場所で同じ日に横転が起きた以上、「祭りには危険がつきもの」で話を終わらせてはいけません。ただ、現時点で個々の参加者の判断ミスや特定の運営者の責任を決めつけることもできません。まずは速度、曲がり方、配置、人の逃げ場を現場ごとに検証すべきです。
だんじりの見せ場を大切にしたい気持ちは分かります。それでも、人命と引き換えにしてまで同じ迫力を守る必要はないでしょう。ルートや速度を変える、危険な位置の役割を見直す、停止基準を明確にするなど、続けるための安全策こそ真剣に議論してほしい。伝統を守るとは、危険を放置することではなく、次の担い手が無事に帰れる形へ変えていくことだと思います。

