
福島瑞穂氏(実は東大法学部卒・弁護士)、ラサールの「4人殺している」を表現の範囲内に。
福島瑞穂社民党党首は、山下貴司法相を「4人殺している」と評したラサール石井氏の発言について、「表現の仕方の範囲内」と容認しました。死刑制度への批判と、執行命令を出した個人への表現が混線しています。
「その人の表現の仕方の範囲内だ」
「個人で誰かを殺したのではなく、法務大臣として処刑をした」
ラサール氏の「殺した」との表現自体を政治家として許容するかどうかについては、「言葉の範囲内だと思う」と改めて容認した。
出典:社民・福島氏、山下法相に「4人殺している」ラサール氏発言は容認「表現の仕方の範囲内」(産経新聞) – Yahoo!ニュース
福島氏の説明は、死刑制度への反対論と山下氏個人への非難を切り分けられていません。死刑を「国家による殺人」と論じる自由はありますが、法律に基づく執行命令を担った法相を「4人殺した」と表現すれば、制度批判より個人攻撃が前面に出ます。
しかも福島氏自身が「個人で誰かを殺したのではない」と認めています。それなら党首として、発言の趣旨は理解しつつ表現は不適切だった、と整理すべきでした。身内の強い言葉だけを「範囲内」で済ませれば、政治家の説明責任はずいぶん軽いものになります。
死刑には冤罪や再審、刑務官の負担という重い論点があり、同時に被害者と遺族の存在もあります。だからこそ、廃止を訴える側ほど言葉を選び、国会で制度改正を正面から議論すべきです。雑な一言で支持者を沸かせても、死刑制度の議論は一歩も進まないでしょう。
