川越市は10月1日、建物を原則新設できない土地に無許可で建てられ、一時モスクとして使われた建物について、所有会社に撤去と使用停止を命じました。早期撤去を求める是正指導に従わなかったため、都市計画法に基づく命令に踏み切ったものです。撤去期限は2027年9月30日です。
「早期撤去を求める是正指導に従わなかった」
「建物の撤去と使用停止の命令を出した」
川越市の命令で見るべきなのは宗教ではなく、無許可の建築に対して同じルールを適用できるかです。礼拝の自由は尊重されるべきですが、それが都市計画上の許可を省いてよい理由にはなりません。逆に、この一件をイスラム教徒全体への非難に広げるのも筋違いです。責任を問う相手は、建物を所有し、是正指導に応じなかった会社です。
撤去期限が約1年先であることに疑問を持つ人もいるでしょう。ただ、行政には命令の履行を確実に進める手続きがあります。市はその間の使用停止をどう確認し、期限までにどの段階で何を求めるのかを明確に示してほしいところです。適法に宗教活動を行う人にも、近隣の住民にも必要なのは、属性で扱いを変えない透明な執行です。放置も感情的な排除も、地域の信頼を傷つけます。

