
高級車の小傷で修理費30万円 「子どものしたこと」は免罪符にならない。
高級車へ小学4年生の子どもがドアをぶつけ、修理費30万円以上を求められる想定事例を弁護士が解説しました。子ども本人に責任能力がなければ、原則として監督義務者が賠償責任を負います。
「わざとではない」「子どもがしたこと」というだけで、賠償責任がなくなるわけではありません。
ただし、相手から30万円以上の修理費を提示されたからといって、その全額を当然に支払わなければならないわけではありません。
まずは修理内容や見積もりを確認するとともに、加入している自動車保険や個人賠償責任保険などで対応できないか確認するといいでしょう。
高級車の修理費30万円は、小さな傷だから高すぎるとは限りません。塗装範囲や部品の脱着、代車代まで含めれば金額が膨らむことはあり、被害者に値引きを迫る筋合いもありません。「子どものしたことだから」は被害を受けた側が許すときの言葉で、親が支払いを逃れる札ではないでしょう。まず警察と保険会社へ連絡し、事故として記録を残すのが先です。
一方で、提示額を言われるまま現金で払う必要もありません。修理箇所、作業内容、相場との整合性を見積書で確かめ、必要なら保険会社や第三者へ相談すべきです。個人賠償責任特約は自動車保険や火災保険、クレジットカードに付いている場合もあります。狭い駐車場では子どものドアを大人が押さえる、スライドドア側から降ろすなど、数秒の予防が高い授業料を避けます。
