
残クレのアルファード、5年で420万円払って車ゼロ 返却でさらに60万円の追い銭が必要。
残価設定型クレジットで600万円のアルファードを購入した45歳男性は、月約7万円を5年間払い、満了時に残価300万円の支払いか返却を迫られました。
残クレで男性は車を返却しましたが、走行距離の超過や傷などで追加精算60万円が発生。5年間で約420万円を払っても車は手元に残らず、次の中古車も必要になりました。
「『乗り換え・返却・残価300万円を支払って買い取る』のいずれかをお選びください」
ところが車両確認では、走行距離の大幅な超過に加え、スライドドアの傷やへこみ、バンパーやホイールの損傷まで指摘されます。追加精算額は合計60万円でした。
リセールバリュー総合研究所の調査によると、残価設定ローンなどで月々の支払額が安くなる理由を正しく理解している人は36.9%にとどまり、53.5%が「わからない」と回答しています。
残クレの問題は契約そのものより、「月7万円」という安そうな入口だけが強調されることです。600万円の車が安くなったのではなく、300万円を最後へ回しただけ。しかも据え置いた残価にも一般に金利がかかり、返却なら距離や傷の条件まで付く。月額表示は総額を隠す魔法ではありません。
残クレは数年ごとに新車へ乗り換え、走行距離を管理できる人には選択肢になります。早期一括返済や高い再販価格を生かす方法もありますが、仕組みを理解し、残価を現金で払える余裕がある人の話です。通常ローンでも苦しい車を、月額だけ見て買う道具にすべきではありません。
残クレを契約する前に、金利を含む総支払額、残価、走行距離上限、傷や事故時の精算、車両保険、満了後の選択を家族で紙に並べるべきです。販売側にも月額と同じ大きさで最終負担を示す説明が要ります。見栄のための高級車で、教育費と夫婦の信用まで削るのは割に合いません。
