
ユニクロ、国内50店減でも絶好調 標準店を絞り「都心のショールーム」へ
ユニクロはロードサイドや商業施設の標準店を抑え、都市部の旗艦店を10年以内に現在の2倍となる20店程度へ増やす方針です。
ユニクロの国内店舗は2013年度末の834店をピークに、2025年度末には784店へ減少しました。一方、2026年8月期は2桁の増収増益を見込んでいます。
ユニクロは商業施設やロードサイドなどに出店してきた標準店の出店を抑え、今後は都市部に集中的に出店し、10年以内をめどに旗艦店舗を現状の2倍となる20店舗程度に拡大すると発表しました。
2013年度末には834店舗まで店舗数を増やします。ここがユニクロ店舗数のピークです。ここを境に国内のユニクロは年々店舗数を減少させ、2025年度末時点では784店舗と、ピーク時よりも50店舗も減っています。
ユニクロはこれまでの「店を増やして顧客との接点を持つ戦略」から「店を減らして顧客を引き寄せる戦略」へと転換し、上記のようなメリットを享受しようとしています。
出典:ユニクロは絶好調なのに、なぜ国内の店舗数は減っているのか ロードサイドや商業施設内の「標準店」からシフトするワケ(ITmedia ビジネスオンライン) – Yahoo!ニュース
ユニクロの店舗減は衰退ではなく、1店当たりの稼ぎを増やす選択と集中です。定番品はネットで補充し、都心の大型店は全商品、限定企画、ブランド体験を見せる。地方の似た店を増やすより、訪日客も集まる一等地へ広告費ごと集約する方が、世界一を狙う企業には合理的でしょう。
ユニクロの合理性が、そのまま利用者の便利さになるとは限りません。地方店が減れば、試着や店舗受け取りに車で遠出する人が増えます。かつて安い日常着だった商品も値上がりし、中間層には以前ほど気軽でない。旗艦店の華やかさの裏で、普段使いの客が離れる危険はあります。
ユニクロが問われるのは、店舗数ではなくオンラインと実店舗を合わせた使いやすさです。受け取り拠点、返品、サイズ確認を地方でも確保し、都心店の高い家賃をブランド広告で終わらせないこと。標準店を削って浮いた効率が、価格や品質へ戻らなければ、客はGUや他社へ移るだけです。
