中学受験をめぐり、SAPIXに通う中国系の子どもが上位クラスで目立つという保護者の声を、みんかぶマガジンが紹介しています。記事は、教育に多くの時間をかける家庭の事例を追う一方、中国系の家庭すべてが同じ塾に通っているわけではなく、取材対象は経済的に余裕のある層だとも伝えています。
「首都圏に暮らす中国人でもみんなSAPIXに子供を通わせているわけではなく」
「都内で暮らし、子供を塾に通わせることができる経済力がある」
中学受験の話を「中国系の子が日本人より優秀」と国籍の勝負にしてしまうのは、記事に出てくる限られた家庭の姿を広げすぎです。保護者の印象は興味深くても、全体の成績を比べた統計ではありません。塾に通わせられる家計、勉強に割ける時間、本人の努力が重なっている点を見ずに、生まれた国の違いで説明するのは雑でしょう。
むしろ気になるのは、どの国籍の子どもでも、親の資金と情報をどれだけ使えるかが受験の選択肢を左右することです。熱心な家庭を非難する必要はありませんが、長時間の勉強を競うほど子どもの負担も大きくなります。記事の強い見出しに引っ張られて子ども同士を対立させるより、教育機会と本人の生活の両方をどう守るかを考えたいところです。

