経済学者の松尾匡氏は、夫婦別姓や女系天皇などで国民意識がリベラル化する一方、選挙では保守系政党が支持を伸ばす理由を、価値観より物価高など生活課題が投票を左右するためだと分析しています。
れいわ新選組は党員制度の未整備と、高市政権に積極財政の主張を奪われたことが響いたと指摘。立憲民主党などにも、暮らしを守る理念と分かりやすい経済政策の組み合わせが不足していると述べています。
物価高など目の前の生活課題のほうが投票行動を左右しやすいからです。
「似たような主張をするなら、実現性が高いと見える与党に入れたほうが早い」
わかりやすい経済政策を掲げる勢力を作っていくことが、今後の重要な課題
出典:国民はリベラル化しているのに、なぜ保守政党が勝つのか 経済学者が指摘する野党の誤算(みんかぶマガジン) – Yahoo!ニュース
左右のラベルより、暮らしと安全保障へ実行可能な答えを出した政党が票を取る、という見方が自然でしょう。夫婦別姓に賛成しながら防衛強化も支持する人はいて、国民を丸ごとリベラルか保守かに分類する前提には無理があります。記事の分析は一つの仮説であり、「国民はリベラル化した」という点も論点別・年代別のデータで検証が必要です。それでも、物価高への対策が投票を左右し、似た政策なら実現力が高く見える与党が選ばれるという指摘は重いものです。野党が理念の正しさや政権批判だけを競っても、財源、期限、実施手順が見えなければ受け皿にはなれません。与党も補助金や減税を掲げるだけでなく成果を示す責任があります。経済、雇用、社会保障、安全保障を一つの現実的な工程表にまとめられるかが勝負でしょう。

