
出国税でクマ対策。さすがに理解不能。国交相「使い道を見直す」。
訪日客の誘致を目的に導入された国際観光旅客税、いわゆる出国税の税収が、クマ対策やサクラの害虫防除などへ充てられている問題で、金子国土交通相が使途の見直しを検討する考えを示しました。
金子国交相は事業を検証し、より効果の高い事業へ充当すると説明しています。出国税は実質的に訪日外国人が多くを負担しますが、日本人も海外へ出る際に支払う税金です。
クマ対策など税の趣旨との関係が疑わしい事業に「流用」されている問題
「しっかり検証し、より良いもの、懸念がないよう取り組んでいきたい」
「より効果の高い事業への充当を図る」
クマ対策やサクラの防除そのものは必要ですが、出国税から出すなら観光との因果と成果を数字で示すべきです。観光客の安全確保や景観保全に直結する事業なら説明は可能でも、対象地域、事業費、事故減少などの指標が曖昧では、余った財源に名札を付け替えたと見られても仕方ありません。オーバーツーリズム対策、観光地の清掃、交通混雑、外国人レンタカー事故への対応など、税の目的に近く優先度の高い課題は山積みです。また、日本人も出国時に負担するため、「外国人が払うからよい」という整理も雑でしょう。使途を毎年度一覧化し、採択理由と達成度を公開し、目的との関連が薄い事業は一般財源で他政策と競わせるべきです。見直すという言葉より、どの事業を外し、何へ振り替えたかを次の予算で示すことが必要です。
