
福岡県議会議長、辞めない。自浄作用を多数決で止める。民主主義って美しい。
福岡県議会は、蔵内勇夫議長に対する辞職勧告決議案を採決しませんでした。自民党県議による採決中止の動議が出され、賛成多数で可決されたためです。
決議案は金銭授受を告発した吉松源昭県議が提出。蔵内氏は疑惑を否定しており、2023年度以降で少なくとも2億8千万円に上る海外活動への批判も続いています。
採決の中止を求める動議が出され、賛成多数で可決した。
蔵内氏は金銭授受疑惑を否定している。
結論として、採決中止は議長を守った以上に、議会自身の信用を削りました。辞職勧告に法的拘束力がないからこそ、各議員が公開の場で賛否を示す意味があります。その判断すら封じたのでは、「疑惑の真偽を調べる前に身内で逃げ道を作った」と見られても仕方ありません。一方で、疑惑は否定されており、推測だけで個人を断罪するのも違います。だから必要なのは、採決を避けることではなく、第三者調査と資料公開、反対・中止に賛成した議員の理由説明です。高額な海外活動の目的、成果、選定過程も数字で示すべきでしょう。県民が次の選挙で判断できる材料を残さない議会は、代表機関ではなく互助会です。多数決は議論を消す道具ではありません。自浄作用を止めた多数派には、止めた理由まで語る責任があります。
