6月末のコメの民間在庫量が、比較可能な2004年以降で最大の243万トンとなりました。しかし、値下がりを警戒して仕入れを抑える問屋もあり、産地側で在庫が積み上がる一方、問屋の倉庫には余裕があるというねじれが起きています。
新米の流通が迫るなか、一部のJAは生産者に支払う概算金を示せず、保管場所の不足も懸念されています。政府は価格上昇を招く可能性などから備蓄米の早期買い戻しを見送り、物価高対策を優先しています。
「うちは売れるものしか買わなかったので、倉庫は余裕です」
「年末には、多分(5キロ)2000円を切ります」
「農家さんが減ってしまうこと、そこが一番心配です」
出典:コメ余りでも倉庫ガラガラ 価格急落恐れ仕入れ抑制 政府は備蓄米の早期買い戻し断念(テレビ朝日系(ANN)) – Yahoo!ニュース
結論から言えば、コメ価格を無理に高止まりさせるのではなく、消費者の負担を下げながら生産者の手取りを直接支える制度へ切り替えるべきです。民間在庫243万トンに新米が加わる一方、問屋が値下がりを警戒して仕入れを抑えれば、流通倉庫が空いていても産地側の保管場所は詰まりかねません。備蓄米の買い戻しは需給を支える手段ですが、高値で急いで買えば価格を押し上げ、在庫を抱えた流通業者の救済と受け取られる恐れがあります。政府は在庫の所有者、年産、保管場所、実需を細かく公開し、買い入れ時期と価格の基準を明確にすべきです。同時に、農家への所得支援や転作・輸出支援を別枠で行い、安いコメと持続可能な生産を対立させない設計が必要です。

