
政府・日銀が円買い介入を準備 利上げして158円、また外貨準備で時間を買うだけか
政府・日銀は18日深夜から19日未明にかけ、円買い介入の準備に当たる「レートチェック」を実施しました。円相場は対ドルで1円ほど急騰し、一時1ドル=156円台後半を付けました。
日銀は政策金利を1.0%程度から1.25%程度へ引き上げましたが、委員2人の反対から追加利上げのペースが鈍るとの観測が広がり、直後には一時158円台まで円安が進んでいました。
18日深夜~19日未明の外国為替市場で、円相場が対ドルで1円程度急騰し、一時1ドル=156円台後半を付けた。
政府、日銀が円買い介入の準備となる「レートチェック」を実施した。
日銀が政策金利を1.0%程度から1.25%程度に引き上げると決めた18日、円相場は対ドルで値下がりし、約2週間ぶりの円安水準となる一時1ドル=158円台に下落した。
政府・日銀のレートチェックは投機的な円売りをけん制できますが、円安の流れそのものを変える薬ではありません。利上げ直後に158円台まで売られた事実は、市場が0.25%の引き上げより、その先の鈍さを見ているということです。介入で数円戻しても、金利差や財政への不信が残れば、また円は試されます。
一方、急激な利上げは住宅ローンや企業の資金調達を直撃するため、金利だけ上げれば済む話でもありません。必要なのは、金融政策と財政政策が逆方向を向かない説明、輸入物価を抑える現実的な工程、介入の目的と限界の明示です。有限の外貨準備を使ってチャートを一時的に動かすだけなら、投機筋へ次の買い場を与えかねません。時間を買ったなら、その時間で構造問題を直すべきでしょう。
