
コメ5キロ平均が2971円へ下落 家計は助かる、農家は沈む…
コメの全国スーパー平均価格は、9月7~13日に5キロ当たり2971円となり、前週より32円下がりました。5週連続の下落で、3000円を割るのは約2年ぶりです。
コメ価格は供給不足を受けて今年1月に4416円まで上昇しましたが、備蓄米の放出や生産量増加で需給が緩みました。家計には追い風となる一方、農家には生産コスト割れへの懸念が広がっています。
農林水産省は18日、全国のスーパー約1000店舗で9月7~13日に販売されたコメの5キロ当たりの平均価格が、前週より32円安い2971円だったと発表した。
下落は5週連続。2024年9月上旬以来、約2年ぶりに3000円を下回った。
主食であるコメの値下がりは家計にとってはプラスだが、今後一段の下落も予想され、生産者の間ではコスト割れを懸念する声が高まる。
コメ価格2971円は家計には朗報ですが、高値から下がっただけで「問題解決」と喜ぶのは早いでしょう。4416円まで上がった時期に消費者はパンや麺へ逃げ、需要が弱ったところへ供給増と備蓄米が重なりました。その調整の痛みを農家だけに押しつければ、離農と生産減を招き、数年後にまた不足と暴騰を繰り返しかねません。
守るべきは高値そのものではなく、消費者が買える価格と、生産者が続けられる手取りの両立です。農水省は小売価格だけでなく、生産費、農家の受取額、集荷・卸・小売の在庫と利幅を継続的に開示すべきでしょう。価格維持のために店頭を高くするのではなく、流通の透明化、直接取引、条件不利な農地への支援で手取りを守る。乱高下を放置したまま「市場が決めた」で済ませるのは、食料安全保障として無責任です。
