
コメ農家は60キロ売って7000円赤字。早く止めたほうが赤字が少ない。
JA福井県が示した2026年産米の内金は、60キロあたりハナエチゼン1万6000円、コシヒカリ1万7000円、いちほまれ1万8000円でした。前年より1万2000円前後安く、昨年の高騰から一転して急落しています。
背景には2025年産米の在庫が約3分の1も引き渡されず倉庫に残る「コメ余り」があります。一方、ハナエチゼンの生産コストは60キロ2万3000円超とされ、農家は赤字に直面。店頭では2025年産いちほまれ10キロが税込み6458円で販売されていました。
「ハナエチゼンの生産コストは2万3000円以上かかっている。この原価を考えた場合に、1万6000円という内金は、農家にしてみれば大変な赤字」
「現状では、おそらくもう(コメ作りを)やめたほうがいい。早くやめたほうが勝ちや…来年こういう状況になれば、すぐやめます、私は」
出典:農家「早くやめた方が勝ち」新米の”買い取り価格”が急落 JA福井県コシヒカリ内金は60キロ1万7000円 「令和の米騒動」が生んだ「コメ余り」(FNNプライムオンライン) – Yahoo!ニュース
昨年の高騰を基準にすれば今年は暴落、数年前を基準にすればまだ高い。数字の切り取りで農家と消費者を争わせても、倉庫に残った米は減りません。60キロ作るのに2万3000円超かかり、内金が1万6000円なら、追加払いの可能性を差し引いても農家が不安になるのは当然です。一方で、消費者は店頭で10キロ6000円台を見ています。この落差こそ説明されるべきです。集荷、保管、精米、物流、小売の各段階で誰がいくら取り、昨年の高値在庫をどう処分するのかを公開しないまま、「農家を守れ」「もっと安くしろ」だけ叫んでも同じ騒動を繰り返します。価格を政治で演出する前に、生産費と流通マージンが見える仕組みを作らなければ、最後に消えるのは田んぼです。
