
豪雨で車は消えても残クレは消えない。月額の安さが一括返済に化ける瞬間
千葉県を襲った豪雨では2800台以上の車が路上に放置され、水没した車のローンや保険を巡る負担が問題になっています。
車両保険の普及率は全国47.4%、千葉県50.5%。残価設定型クレジットでは、全損しても支払い義務が消えず、契約によっては残価を含む一括返済が必要です。
車が使えなくなったからといってローンの支払い義務が消えるわけではない。
車両保険に加入していても、支払われる保険金額によってはローン残高のすべてをカバーできない場合もあるという。
出典:豪雨で水没「残クレアルファード」どうなる? 車はないのにローンは残る「残クレブーム」の落とし穴(J-CASTニュース) – Yahoo!ニュース
結論から言えば、被災者を「身の丈に合わない車を買った」と笑う話ではなく、月額の安さだけが前面に出る販売設計の問題です。豪雨は誰にでも起こり得ますが、残クレは車の価値が残る前提で支払いを後ろへ置く仕組みです。全損で担保価値が消えれば、車がないのに残債や一括返済が残り、買い替えローンまで重なる可能性があります。車両保険や新車特約は重要ですが、保険料を払えば必ず残債全額が埋まるわけでもありません。販売店と信販会社は契約時に、洪水、事故、盗難ごとの返済条件と想定不足額を月額表示と同じ大きさで示すべきです。利用者も購入価格ではなく、保険料を含む総支払額と緊急時の現金負担で判断する必要があります。「乗れる金額」と「失っても耐えられる金額」は別物だと理解することが最大の備えです。
