後輩が目上の相手に「壁打ちの機会を頂きたい」と依頼するのは失礼なのかをめぐり、SNSで議論が広がりました。人を壁のように扱う表現だとして不快に感じる立場と、答えを求めないため相手の負担を軽くする言葉だと捉える立場が対立しています。
「壁打ち」はスポーツの自主練習から転じ、ビジネスでは相手の反応を受けながら自分の考えを整理する行為として使われています。記事は、言葉の選択だけでなく、若手を人格評価する形で公に批判した受け手側の対応にも問題があると指摘しました。
「壁打ち」はもともと、テニスや卓球などのスポーツにおいて、1人で壁に向かってボールを打ち続ける自主練習を指していた。
「依頼」という行為そのものが相手の時間や労力に踏み込む行為なのだ。
今目の前にいる相手への配慮と、相手の意図を汲もうとする姿勢こそが、職場の対立の芽を摘むもっとも健全な道である。
出典:後輩から「壁打ちさせてください」は失礼? なんとなく感じる不愉快さの正体(ITmedia ビジネスオンライン) – Yahoo!ニュース
結論として、「壁打ち」は意味が通じる相手に限って使い、目上や社外の人には具体的な依頼へ言い換えるのが無難です。言葉を知っているかどうかだけで礼儀を決めるのではなく、相手の時間を何分借り、何について、どの程度の反応を求めるのかを伝える方が誠実でしょう。「まだ案が固まっていないので、10分だけ率直な意見をいただけますか」と言えば、相談の目的と負担が明確になります。一方、違和感を持った受け手が若手の人格まで公に決め付ければ、改善の機会を失わせ、世代間の対立を広げます。職場では、その場で言葉の受け止め方を伝え、次に使える表現を示す方が建設的です。新しい用語を一律に禁止する必要はありませんが、通じることと敬意が伝わることは別です。依頼側と受け手の双方が一歩ずつ説明することが、摩擦を減らす最短ルートです。