
岩屋毅氏を中国が厚遇、日中対話は再開か。それとも媚薬かがされたか。
岩屋毅前外相が北京で何立峰副首相と王毅外相に相次いで会いました。日中関係が冷え込む中、中国側が友好団体の代表を手厚く迎えた形です。ただし王氏は高市首相の台湾有事に関する答弁の「是正」を求めており、政府間対話の再開はまだ見通せません。
「全く対話できない最悪の状況から少しは前進した」
「習政権が日本と政府間の対話に乗り出す意向があるのか、今後の出方が注目される」
岩屋毅氏の訪中は、対話の入口が残っていることを示しました。ただ、相手の高官と会えた事実と、双方が折り合える条件を得たことは別です。中国側は友好団体を迎えつつ、台湾をめぐる日本側の発言には注文を付けています。「厚遇」という見出しだけを成果として数えると、肝心の要求の中身が見えにくくなります。
対話を閉ざさないことは大切ですが、民間・議員間の接触と政府の正式な交渉も混同すべきではありません。岩屋氏が何を伝え、中国側の「是正」にどう応じたのか、公開できる範囲で説明してほしいところです。11月のAPECを前に注目したいのは歓迎ぶりの写真ではなく、政府同士がどの議題で向き合えるか。握手を外交のゴールにするのは、まだ早いでしょう。
