
孫正義、当時20代のブロードバンド事業担当者に6時間の叱責。世界一のビジネスマンに無料で叱ってもらえる、なんて羨ましいんだ。
2002年、ソフトバンクのブロードバンド関連事業を引き継いだ20代の冨澤文秀氏は、資料を準備する時間が実質1日しかないまま、孫正義氏から6時間に及ぶ厳しいレビューを受けた。
会議後、直属上司の宮内謙氏が「期待していない人間に対して社長はあそこまで怒らない」とメール。宛先に入っていた孫氏も、冨澤氏への期待を一行で伝えたという。
冨澤が資料を準備できたのは実質1日だけ。会議は6時間に及んだ。
孫は事業の問題点を次々に挙げ、ほとんど一方的に叱責した。
「俺はお前のことは期待しているからな」
出典:孫正義が「もうお前の顔なんか見たくない!」と20代社員に激怒!6時間の叱責後に送った「1行」に驚いた(ダイヤモンド・オンライン) – Yahoo!ニュース
会社の命運を左右する事業で厳しい指摘が必要だったことと、20代社員を6時間叱責することは別問題だ。「期待している」の一行が救いになったとしても、それは本人が耐え、後に成功したから成立した物語である。同じ方法で潰れたり辞めたりした人は、美談の登場人物にはならない。むしろ注目すべきは、直属上司が間に入り、孫氏が一言を返せる状況を作った点だろう。人材育成に必要なのは感情の長さではなく、何が不足し、何を期待し、次にどう直すかを具体的に伝えることだ。成功者の武勇伝を管理職が表面だけ真似すれば、残るのはパワハラと退職者である。2026年の職場に持ち込むなら、6時間の叱責ではなく、フォローを仕組みにする方だ。
