首相官邸のXが、高市早苗首相による熊本地震の被災地視察を約2分の動画で公開しました。映像にはピアノのBGMや複数の撮影・編集技法が使われ、避難所で住民の声を聞く様子や、政府が200億円を超える予備費を確保する方針などが盛り込まれています。
一方、死者7人を出した被災地を扱う映像として演出が強く、首相のプロモーションを優先しているように見えるとの批判が広がりました。
X上にアップされたのは、ピアノのBGMがインサートされた約2分に渡る動画。
問題視されたのが、映像内でさまざまな特殊効果が使われていたことで、被災地訪問が“プロモーションビデオ化”されているという批判だった。
市民が「全部が全部ありがたかったです」と首相に伝える映像で約2分の動画は終了した。
出典:「アホか」芥川賞作家も苦言…高市首相 熊本地震の視察動画が大炎上、被災地訪問を“プロモーションビデオ化”と波紋(女性自身) – Yahoo!ニュース
被災地を首相が訪れ、支援方針を国民へ伝えること自体は必要です。しかし、災害発生直後の広報でBGMや映画的な演出を前面に出せば、被災者の窮状より首相の印象づくりを優先したと受け取られても仕方ありません。現地では避難生活、ライフライン、住まい、生業の再建が急務であり、知りたいのは首相の表情ではなく、物資がいつ届き、予算が何に使われ、相談先がどこかという具体情報です。他方、視察そのものを一律に否定すれば、政府トップが現場の声を直接聞く機会まで失われます。問題は訪問ではなく見せ方です。官邸は演出の是非を検証し、被災状況、未解決の課題、支援実績を同じ比重で公開すべきでしょう。評価は映像の格好よさではなく、被災者の生活がどれだけ早く立て直されたかで決まるべきです。

