
テキサス高速鉄道、線路ゼロで日本の官民ファンドJOINが417億円を損失処理。また海外投資失敗へ。
米テキサス州のダラスとヒューストンを結ぶ高速鉄道計画は、構想から17年を経ても線路が敷かれていない。日本の官民ファンドJOINは投じた約417億円を全額損失処理して撤退したと、プレジデントオンラインが報じた。
現地では用地取得の遅れや事業費の膨張などが重なった。計画そのものは残っているが、日本側が描いた新幹線輸出の成果はまだ見えていない。
JOIN(海外交通・都市開発事業支援機構)は、投じた約417億円の全額を損失処理し、すでに撤退した。
必要な約1600区画のうち、取得できたのはわずか25%だという。
出典:日本の新幹線が米国を走るはずが…日本が417億円を投じ、17年経っても線路ゼロ「テキサス高速鉄道」の惨状(プレジデントオンライン) – Yahoo!ニュース
日本の鉄道技術を海外に売るという目標は悪くない。けれど、技術が優れていることと、土地を取得して資金を集め、現地で線路を敷けることは別の話だ。用地取得が4分の1程度にとどまる段階で、どの条件を満たせば投資を続け、どこで撤退するのか。最初から厳しい基準を置いていたのかが気になる。417億円の損失処理は、単なる予定変更で片付けられない。
海外の大型インフラ案件には時間がかかる。それでも17年で線路ゼロという結果は重い。失敗を理由に輸出を全部やめるのではなく、計画段階の需要予測や地元の合意、資金調達の見通しをどう評価したかを公開してほしい。成功談の看板ばかりを先に掲げ、撤退の理由を小さく扱うなら、次の案件でも同じ穴にはまる。
