
24時間テレビのマラソン、「走る理由」が福祉へ回帰。誰が見てるの、これ。
24時間テレビのチャリティーマラソンは、1992年に視聴率6.6%まで落ち込んだ番組の立て直し策として始まり、同年の視聴率を17.2%へ押し上げました。約100キロを走る有名人の姿は、その後の恒例企画になりました。
24時間テレビの近年のランナーは、福祉の当事者としての経験に基づく具体的な「走る理由」を持つようになっています。星野真里さんは、指定難病を抱える娘の言葉に励まされ、子どもの居場所を支援する目的別募金と結びつけて挑戦します。
だがその姿が感動を呼び、以降は毎年恒例の企画になった。
時に番組に対して「感動ポルノ」という批判が寄せられるようになったのも、その点と関係しているだろう。
このように、マラソンランナーたちの“走る理由”が、福祉の当事者としての経験に基づいたより具体的なものになってきた。
出典:感動ポルノの声も…「24時間テレビ」マラソンランナーの“走る理由”が激変の背景 視聴率6.6%の危機から始まった企画の現在地(東洋経済オンライン) – Yahoo!ニュース
24時間テレビのマラソンを続けるなら、感動したかどうかより、誰をどう支援し、何が変わったかを見える形にするべきです。福祉の当事者が具体的な目的を語る現在の方向は、漠然と苦難を見せて拍手を集める企画より一歩前進でしょう。一方で、真夏に有名人が走る映像は視聴率をつなぐ強い装置でもあり、チャリティーと娯楽の境界は消えません。だからこそ日本テレビには、募金の使途、番組経費、出演条件、支援後の成果まで継続して説明する責任があります。番組を全否定すれば、福祉車両など実際の支援まで見落としますが、個人の善意だけで制度の穴を埋めることもできません。走者の涙で完結させず、行政が担うべき課題を放送後も追う。それが本当の意味で「走る理由」を福祉へ戻す道でしょう。
