
アシックスが売上1兆円目前 ナイキの直販偏重を横目に「店で履く」を武器に
アシックスの売上高が1兆円超を目前にしています。記事によると、日常向けの「スポーツスタイル」と「オニツカタイガー」が伸び、競技用シューズでも北米のランニング専門店との関係強化が成果につながりました。
アシックスは2018年12月期に203億円の最終赤字でしたが、製品の企画から販売まで一貫して責任を持つ体制に変更。2025年12月期の営業利益率は17.6%に上昇したと報じられています。
スポーツスタイルは2026年1月〜6月が83%の増収、オニツカタイガーは36%の増収だった。
専門店では、試着に加え、足の形や走る目的に合うモデルを接客で薦めてもらえる。
アシックスの営業利益率は、2018年12月期の2.7%から2025年12月期には17.6%まで上昇している。
出典:売上高1兆円へ、アシックスはなぜ復活したのか 苦戦するナイキと明暗を分けた「売り方」と「技術」の戦略(集英社オンライン) – Yahoo!ニュース
アシックスの復調は、靴を売る場所まで含めて製品の強みを伝え直した結果に見えます。シューズは写真や広告だけでは履き心地が分かりません。競技者にとっては、店で試し、足や走り方に合う一足を薦めてもらえることが価値になります。技術を磨いただけでなく、その価値を届ける販路を残したことが大きいでしょう。
一方、ナイキの不調を直販だけのせいにするのは単純化しすぎです。競合の台頭や商品への評価も重なります。それでも、直販を急いで小売店との関係を弱めれば、客が実物を試す接点まで失いかねません。アシックス自身も売上の大台がゴールではなく、高価格化と買いやすさの釣り合いを保てるかが次の勝負です。足に合う靴を作り、それを見つけやすくする。その地味な仕事が結局は強いのだと思います。
