
円相場が160円台から156円前後へ円高に。利上げなら住宅ローン直撃、放置なら物価高の“詰み”
円相場は2026年8月に1ドル160円台へ下落した後、9月4日に156円前後まで円高が進みました。日銀の高田創審議委員が追加利上げの可能性をうかがわせ、市場が反応したとされています。
円相場を支える利上げは輸入物価の抑制につながる一方、住宅ローンや国の利払いを押し上げます。4000万円を35年で借りた場合、金利が0.1%上がるだけで総返済額は約78万円増えるとの試算も示されました。
日本の経済力によって円が買われたわけではなく、日銀が金利を上げるしかない、という観測が円を押し上げただけなのだ。
仮に4000万円を35年ローンで借りたとして、金利が0.1%上がるだけで、総返済額は約78万円も増えることになる。
出典:円安を放置なら物価高は止まらず、利上げすれば住宅ローン上昇が重荷 高市首相「責任ある積極財政」の行く末(J-CASTニュース) – Yahoo!ニュース
円相場の難題は、利上げするかしないかの二択に見えて、実際はどちらにも国民の請求書が付くことです。円安を放置すれば食料、燃料、電気代が上がり、利上げすれば変動型を含む住宅ローンや企業の借入が重くなります。低金利が永遠に続く前提で借りた側にもリスク管理は必要ですが、政策の遅れで調整が急になれば、個人の自己責任だけでは済みません。
円相場は米国の発言一つでも動くため、日本だけで都合よく制御できるものではありません。それでも政府には、円安を補助金で薄めながら金融緩和を続ける場当たり策から抜ける責任があります。必要なのは急激な利上げではなく、日銀が予見可能な道筋を示し、政府が歳出と減税の財源を同時に説明することです。アクセル役の積極財政とブレーキ役の利上げを同時に踏むなら、どこへ向かうのかくらい国民へ示すべきでしょう。
