
未婚男女の2割超が「一生結婚しない」。自由が増えたのか、諦めが増えたのか
未婚男女のうち「一生結婚するつもりはない」と答えた割合が、男性24.0%、女性21.5%となりました。国立社会保障・人口問題研究所の2025年調査で、男女とも初めて2割を超え、過去最高です。
未婚者では結婚に利点があると考える割合も低下しました。夫婦が持つ予定の子どもの人数は初めて2人を下回り、理想の人数を持てない最大の理由には子育て・教育費が挙げられています。
「一生結婚するつもりはない」と答えた男性は24・0%、女性は21・5%だった。初めて2割を超え、共に過去最高だった。
独身者への調査では、結婚に利点があると考える割合も低下した。男性56・3%(前回63・3%)、女性63・4%(同70・9%)だった。
理想の人数を持たない理由として最も多いのは、「子育てや教育にお金がかかりすぎるから」(52・9%)。
未婚男女の2割超という数字を、若者のわがままだけで片付けるのは雑です。結婚しない自由が認められることは前進ですが、「望まない」と「望めない」は同じ回答欄に入りやすいものです。収入、住居費、教育費、仕事の安定が見通せなければ、将来設計から結婚そのものを外す人が増えるのは、むしろ合理的な防衛でしょう。
結婚や出産を人生の義務に戻す必要はありません。しかし個人の価値観を尊重するという便利な言葉で、経済的不安まで本人の選択にしてしまえば政策は何もしなくて済みます。少子化対策を掲げるなら、祝い金を一度配るより、若い世代が十年後の暮らしを想像できる賃金と雇用、住まい、教育費の土台を整えるべきです。自由な非婚と追い込まれた非婚を混ぜたままでは、数字だけ見ても答えは出ません。
