若年層の住宅購入を、不動産価格と金利の上昇、40~50年の超長期ローンが後押ししています。総務省の家計調査では、2025年の持ち家率は20代以下が世帯主の2人以上世帯で40.7%となり、比較可能な2000年以降で最高でした。20代全員を対象にした割合ではありません。
50年ローンは月々の返済を抑えられる一方、25歳で借りても完済は75歳です。産経新聞は、老後の資金や教育費、病気による収入減への備えが薄くなる危険を指摘。資産価値を見極めることと、住居費以外に回せるお金を残すことの両立が必要だと伝えています。
返済期間が長いほど、銀行に支払う総利息額は膨れ上がる。
賃貸は転居しやすい「身軽さ」が最大の利点だ。
出典:金利上昇、住宅購入急ぐ若者…20代以下持ち家率が過去最高 超長期ローンに返済リスクも(産経新聞) – Yahoo!ニュース
50年住宅ローンで怖いのは、月々の数字が小さくなると、家そのものまで安くなった気がしてしまうことです。返済を先へ延ばしても、物件価格が下がるわけではありません。買える金額と、暮らしを崩さず返せる金額は別です。家族が増える、働けなくなる、住み替える。半世紀の契約なら、今の共働き収入が続かない場面こそ先に考える必要があります。
もちろん、住みたい地域に家を持つ安心感や、賃貸の更新を気にせず暮らせる価値はあります。若いうちの購入を一律に否定する話でもありません。ただ、購入後の修繕費や税金まで払って貯蓄が残るかは別途確認したいところです。売れば助かる、投資が増えれば返せるという期待だけで不足分を埋めるのは危ういでしょう。営業担当者には月額だけでなく、総支払額と老後に残る返済額まで並べて説明してほしいです。

