法務省は、更生保護の周知を目的にNetflixの恋愛リアリティー番組「ラヴ上等」と組んだポスター企画を取りやめました。
犯罪被害者に不快感や割り切れない思いを抱かせるのではないかとの批判を受け、全国の更生保護施設へ掲示中止を周知しています。
法務省は21日午後、タイアップを取りやめると発表しました。
全国の更生保護施設にポスターの張り出しをやめるよう周知したということです。
出典:法務省「ラヴ上等」タイアップポスター取りやめ 「出演者や更生への取組を否定するものではない」 SNSなどで批判相次ぐ(FNNプライムオンライン(フジテレビ系)) – Yahoo!ニュース
結論から言えば、更生保護を広める企画ほど、最初に犯罪被害者と遺族の視点を通すべきでした。罪を償った人の社会復帰を支えることは再犯防止のためにも必要で、出演者や番組そのものを否定すればよい話ではありません。ただ、国の機関が話題性を借り、過去の加害行為を含む人物像を恋愛番組の華やかさと一緒に掲げれば、加害の物語を商品化したように見えかねません。問題は炎上後に剥がしたことより、企画段階で被害者支援部門や外部有識者による確認が働かなかったことです。制作費と撤去費、決裁過程、事前評価を明らかにし、再発防止策を示す必要があります。更生支援と被害者への配慮は二者択一ではありません。その両方を扱う法務省だからこそ、流行への便乗より慎重な言葉と人選が求められます。

