
高野山の宿坊、1泊20万円へ。信仰の看板で高級旅館をやるならちゃんと納税しろ。
高野山で宿坊を営む複数の宗教法人が大阪国税局の税務調査を受け、総額1億円超の申告漏れを指摘されました。追徴税額は計約6000万円に上ると報じられています。
高野山の2025年の外国人宿泊者は過去最多の11万7512人となり、宿泊者全体の約6割を占めました。約50の宗教法人が宿坊を手掛ける中、露天風呂や庭園を備え、1泊20万円を超える施設も登場しています。
宿坊を営む複数の宗教法人が令和7年度に大阪国税局の税務調査を受け、総額1億円超の申告漏れを指摘されていたことが10日、関係者への取材で分かった。
7年には前年比10%増の11万7512人で過去最多を更新した。今では宿泊者数全体の約6割を欧米などからの外国人が占めているという。
露天風呂や庭園を備え、1泊20万円を超える宿坊もあり、実質的に「高級旅館」と変わらないサービスを提供する寺院もある。
出典:1泊20万円の宿坊… インバウンドで高級化する高野山 SNSでは「拝金主義」嘆く声も(産経新聞) – Yahoo!ニュース
高野山の高級宿坊は、20万円という価格だけで悪と決める話ではありません。文化財の修繕にも人材の確保にもお金はかかり、海外客が高い対価を払うなら地域を維持する収入にもなります。ただし、宿泊サービスで稼ぐことと、宗教活動への敬意や税務上の扱いは別問題です。高級旅館級の商売をするなら、説明と会計も旅館級でなければ筋が通りません。
一番まずいのは、稼ぐ寺と続けられない寺、日本人が泊まれない宿坊と観光客向けの豪華施設が並び、全体への不信だけが残ることです。申告漏れの事実関係を個別に明らかにし、収益が建物や地域の保全へどう戻るのかを見せるべきでしょう。信仰を安売りする必要はありませんが、信仰を免罪符にするのも違います。値札が上がるほど、求められる透明性も上がります。
