
日産、世界トップ級の技術で7工場閉鎖。日産が売っていたのは車より「トヨタへの対抗心」。
日産は量産技術を世界トップ水準と評価される一方、売れ筋車種を欠き、7工場閉鎖を伴う経営危機に直面しています。記事は書籍の抜粋を基に、顧客より競合を意識した開発を問題として挙げています。
トヨタは共通部品でコストを抑えつつ、地域ごとの需要に合わせて仕様を変える戦略を採用しました。日産はEV「リーフ」を投入しましたが、航続距離や充電の手間が敬遠され、販売は目標を下回ったとされています。
「技術だけでは売れない」
「競合企業ばかり見ていた」
販売実績は目標を大きく下回った。
出典:「技術の日産」はなぜトヨタに完敗したのか?ゴーン氏が気付き、やがて自らハマった罠(ダイヤモンド・オンライン) – Yahoo!ニュース
日産の失敗を「技術者が顧客を見なかった」の一言で終えるのは簡単ですが、商品企画、販売網、投資判断を決めるのは経営です。高い量産技術があるのに、競合の販売台数や環境車戦略を追い、地域ごとの需要と使い勝手を後回しにしたなら、技術ではなく経営の敗北でしょう。ただし、顧客の声だけを追えば無難な車ばかりになり、日産らしい尖った商品が消える危険もあります。必要なのはトヨタの縮小コピーではありません。限られた車種に開発資源を集め、誰がどの地域でなぜ買うのかを先に決め、その答えを日産の技術で形にすることです。7工場を閉じて規模だけ小さくしても、売る理由が曖昧なままでは再建になりません。競合ではなく購入者を基準に戻せるかが勝負です。
