
渋谷区、ハロウィーンに対策費7400万円。数年前はお金を落としてもらう側だったのに。
6年ぶりに土曜日と重なった渋谷のハロウィーン。仮装や交流を楽しむ人々が集まる一方、渋谷区は警備員を配置し、店舗に酒類販売の自粛を要請した。区の今年度の対策予算は約7400万円という。
渋谷駅周辺では午後6時から翌朝5時までの路上飲酒が通年禁止されている。大きな公式イベントの主催者がいない街で、混雑と安全対策の負担が行政や周辺事業者にかかっている。
区はハロウィーン対策として、今年度予算に約7400万円を計上した。
警備員は30日夜に約60人、31日夜に約125人を配置。
仮装して街を歩くこと自体を悪者にするのは雑だ。静かに楽しむ人もいるし、人が集まれば飲食店などに売り上げが生まれる面もある。ただ、主催者のいない巨大な催しになると、楽しい時間の費用と後片付けが別の人に回る。区の対策費だけで約7400万円という数字は、その歪みを見せている。住民や店にとっては年に一度の祭りではなく、毎年やって来る営業と生活の問題だ。
だから「来ないで」で終わらせず、どこなら安全に楽しめるのか、誰が警備や清掃を負担するのかまで設計してほしい。管理された催しに人を誘導する手もあるだろう。禁止と警備員の増員だけを繰り返せば、行政の負担は積み上がる。楽しむ自由を守るなら、そのコストも見える形にするべきだ。
