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マイクロソフトのワードの抱合せ販売で「一太郎」がボロ負けした理由。


マイクロソフトのワードの抱合せ販売で「一太郎」がボロ負けした理由。

1990年代、国産ワープロソフト「一太郎」はマイクロソフトの「ワード」に首位を奪われました。パソコンメーカーがOS「ウィンドウズ」の供給元に逆らいにくい中、ワードの初期搭載が広がり、1997年度にはシェア5割を超えたといいます。

公正取引委員会は1998年、エクセルとワードの不当な抱き合わせ販売を理由にマイクロソフト日本法人へ排除勧告を出しました。しかし一太郎のシェアは戻らず、ジャストシステムは1998年3月期に赤字へ転落しました。

「OS(基本ソフト)を供給する力を使ってワープロソフトを売られたら手も足も出ない。勝てるわけがない」

「公取委の結論が出たのはもう勝負がついた後。遅すぎた」

出典:OS持つマイクロソフト「ワード」が首位奪う、国産「一太郎」一気に転落…公取委の排除勧告も「遅すぎた」(読売新聞オンライン) – Yahoo!ニュース

一太郎が使いにくかったから消えた、という単純な話ではありません。最初から入っているソフトが標準になり、その形式で文書が回り始めれば、後から性能を競う入口すらなくなります。利用者は便利さを選んだつもりでも、実際には取引先や職場との互換性に選ばされていた面があります。公取委が結論を出した時にはネットワーク効果が完成しており、排除勧告は閉店後に届いた注意書きでした。この教訓は昔話ではなく、スマホのアプリストア、検索、クラウド、生成AIにもそのまま続いています。国産を無条件に守れという話ではありませんが、入口を握る企業が自社製品を優遇するなら、行政は市場が壊れる前に止めなければ意味がありません。速さも競争政策の一部です。

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