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鳶工事業、仕事はあるのに倒産最多ペース


鳶工事業、仕事はあるのに倒産最多ペース

鳶工事業の倒産が過去最多ペースです。業界全体は増収増益なのに、小規模業者では赤字が膨らむという、仕事があっても末端に利益が残らない構図が見えます。

2026年1-8月の倒産は110件(前年同期比26.4%増)で2010年同期(101件)以来、16年ぶりに100件を上回った。

「人手不足」倒産は19件(同10件)で、これもほぼ倍増している。

完工高1億円未満の業者は、赤字企業が37.5%に達する。同10億円~50億円のレンジの赤字率は7.0%で、規模格差が鮮明だ。

出典:「鳶工事業」が苦境、倒産過去最多ペース ~16年ぶり100件超、職人不足とコスト対応がネック ~(東京商工リサーチ) – Yahoo!ニュース

「若者が来ない」で終わらせると、いちばん都合の悪い数字を見落とします。業界全体の売上高は増え、純利益も伸びているのに、完工高1億円未満では赤字企業が37.5%。人手不足というより、危険と技能に見合う賃金を末端まで流せない発注構造の問題です。

鳶職は建設の最初と最後を支えます。足場が組めなければ修繕も新築も進みません。それでも資材高、人件費、法令対応を小規模業者に押し込み、価格交渉では元請けが優位なままなら、腕のある職人から現場を去るのは自然な流れでしょう。

必要なのは求人広告の美辞麗句ではなく、施工難度を反映した単価、重層下請けの透明化、移動時間を含む労務管理、技能に応じた継続的な昇給です。安い足場を当然視してきた請負側も、倒産してから「職人がいない」と慌てるのでは遅すぎます。

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