NHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』は、8月30日放送の第33話で世帯平均視聴率9.2%を記録し、番組初の1桁となりました。個人視聴率も5.5%で最低記録を更新しています。
『豊臣兄弟!』では柴田勝家と市が天守から飛び降りる最期など、通説と異なる描写への異論が噴出。制作統括は「通説を疑う」と説明しましたが、歴史人物への敬意や物語としての説得力を求める声が強まっています。
第33話「北庄城の別れ」の世帯平均視聴率は9.2%で、同番組として初の10%割れを記録。
制作統括は「皆さんが史実だと思っている、いわゆる通説を疑い、そこに『そうじゃないんじゃないか』という提案をしている」と説明。
出典:【視聴率1桁】『豊臣兄弟!』プロデューサーの「通説を疑う」発言に「外す方向が違う」SNSで異論噴出(SmartFLASH) – Yahoo!ニュース
『豊臣兄弟!』の問題は、通説から外れたこと自体ではなく、外した先に「その解釈なら納得できる」という面白さが見えにくいことです。歴史ドラマは史実の再現映像ではないので脚色は当然ですが、柴田勝家と市の飛び降りのような派手さだけが先に立てば、人物が生きた時代や死の重みまで軽く見えます。「フィクションだから」で押し切るには、大河という看板が背負う期待は重いでしょう。
一方で、1桁視聴率には同時間帯の『24時間テレビ』の影響もあり、数字だけで作品全体を失敗扱いするのは早計です。それでも、視聴者が求めたのは秀長の目を通した新しい歴史の見え方であって、現代風のドタバタや奇抜さの競争ではなかったはずです。他局の『VIVANT』を意識するより、登場人物の選択に筋を通すこと。通説を壊すなら、壊した後にもっと魅力的な物語を建てて見せるべきです。

