
北海道の中学教師、テスト中の居眠りを平手で叩き減給。やりづらい世の中だ。
北海道石狩管内の中学校で、58歳の男性教師が学年末テスト中に居眠りしていた中学2年の男子生徒の頭を右の平手で1回叩き、道教育委員会から減給10分の1、1カ月の処分を受けた。生徒にけがはなかった。
当時の校長も、体罰を把握しながら教育委員会へ報告しなかったとして戒告処分となった。生徒は別の教師に相談しており、その後、保護者が学校から説明がないと連絡したことで、道教委が事態を把握したという。
「起こそうと思って叩いた」「体罰に至ったことを深く反省している」と話しているということです。
生徒を叩いたことを把握しながら教育委員会に報告しなかったとして、当時の中学校の50代校長も同日付で戒告処分にしました。
北海道の教師が生徒を起こそうとして叩いた行為と、校長が報告しなかった行為は、分けて考えるべきです。テスト中の居眠りを放置すれば生徒の不利益になる、という現場の悩みは分かります。それでも頭を平手で叩く必要があったかは別問題です。生徒にけががなかったことは大切ですが、けががなければ体罰の検証が不要になるわけでもありません。
むしろ気になるのは、学校が把握した後も保護者への説明や教育委員会への報告が進まなかった点です。小さな事案だと判断して内々に済ませれば、学校への不信はかえって大きくなります。教員が安全に声をかけたり、必要に応じて体調を確認したりできる手順を共有し、問題が起きたら速やかに説明する。生徒を守ることと教師が適切に指導できることは、両立させるべきでしょう。
