
パキスタン鉄道、中国を9年待ってボロボロ。尻拭いするのはアジア開発銀行。
パキスタンの鉄道幹線ML-1は、中国の全額支援を当てにしてADB融資を断ったものの、9年たっても資金が届かず、老朽化した約500キロ区間を再びADBに頼ろうとしています。
「中国の資金提供はいまだに実現していない。」
「中国は、2つの資金源から資金提供を受けることは問題を引き起こし、プロジェクトを損なうと強く主張した」
「中国が単独で資金を賄うという当初の前提は、根本から覆った。」
出典:中国の資金は届かず、車両はボロボロのまま…9年待ち続けたパキスタン鉄道が、日米主導の銀行に再び頼る皮肉(プレジデントオンライン) – Yahoo!ニュース
パキスタン鉄道の失敗は、中国を信じたからではなく、資金源を一つに絞り、9年も撤退条件を決めなかったことです。「鉄壁の友」という外交辞令で線路は直りません。約束、融資実行、工期を区切り、未達なら別案へ移る契約がなければ国家事業は人質になります。
ADBも善意の尻拭い役になるべきではありません。既存債務、採算、銅輸送による収益、武装勢力の襲撃リスクまで精査し、段階融資と公開入札で主導権を握る必要があります。日本が主要株主だからこそ、地政学の見栄より返済可能性と現地の安全を優先すべきでしょう。
ただ、放置すれば老朽車両と危険な設備を使う市民が代償を払います。中国批判で溜飲を下げるだけでは何も走りません。支援するなら旅客の安全、保守人材、収支の透明化を条件にし、失敗時の損失を誰が負うかまで先に決める。それが「一帯一路の空手形」から学ぶ最低線です。
