簗農林水産大臣が、自民党を支持しなかった自治体の道路予算を「大幅にカットした」とする自身の発言を撤回し、謝罪しました。簗氏は担当省庁に予算削減を働きかけた事実はないと否定し、農水大臣を続ける考えを示しています。
簗氏は5月、地元の集会で那須烏山市と那珂川町の道路予算に言及していました。発言と予算の削減に関係があるかどうかは、国土交通省が調査しています。
「担当省庁に予算削減の働きかけをしたという事実はございません。」
「発言と道路予算の削減との関連について、国土交通省が調査しています。」
簗農水相の謝罪は必要でしたが、撤回だけでこの件を終わらせるべきではありません。働きかけがなかったなら、なぜ予算を「大幅にカットした」と自分の行動のように語ったのか。逆に予算に変動があったなら、どの基準と手続きで決まったのか。二つは別の問いであり、本人の否定だけで両方に答えたことにはなりません。自治体の道路予算を選挙の支持と結びつけて聞こえる形で語れば、住民の不信を招くのは当然です。
道路事業の予算は年度ごとに増減し得るため、減額があったとしても直ちに政治的な報復とは言えません。だからこそ国交省の調査では、決定の経緯と判断材料を分かる範囲で示してほしいです。仕事を続けて信頼を回復するというなら、農水相としての職務と並行して、問題の発言についても具体的に説明する必要があります。謝罪の言葉より、検証できる事実が求められています。

