簗農林水産大臣が10月4日、石川県の能登半島を訪れ、地震で被災した棚田などの農地や港の状況を視察しました。簗氏は選挙で対立候補を支援した自治体への道路予算を「大幅にカットした」との発言が問題になっています。
簗氏の会見は視察に関する質問に限るとして行われ、問題の発言について後日説明するのかと問われても回答しませんでした。道路予算が実際にどう扱われたかを、この報道だけで断定することはできません。
「地震による棚田などの農地や港の被災状況を確認しました。」
「簗大臣は回答しませんでした。」
出典:簗農水大臣 能登の被災農地など視察 予算カット発言については回答せず(テレビ朝日系(ANN)) – Yahoo!ニュース
簗農水相には、まず被災地で見た復旧の課題を予算と施策につなげてほしいです。その仕事の重要さは、問題の発言への説明を先送りしてよい理由にはなりません。選挙で誰を支援したかによって公共事業の配分が変わるかのような言葉は、自治体や住民の不安を招きます。実際の予算配分と発言の真意を分け、記録に基づいて説明する必要があります。
視察の場で被災者の話より政治的な応酬が前に出るのを避けたい、という事情は理解できます。それなら、いつどこで質問に答えるかを示せばよかったはずです。復旧支援を進めることと、発言の責任を果たすことは両立できます。大臣の説明が曖昧なままでは、必要な予算まで政治的な好き嫌いで決まるのではないかという疑念が残ります。被災地を訪れた意義も、その疑念を放置すれば薄れてしまうでしょう。

