
ヒカルの「農家を救う」、1年半で失速――大風呂敷のツケは現場へ
ヒカルの米事業「元気だ米」は、農家から直接買い取り利益を還元する構想でしたが、仕入れ高騰、精米先の確保、販売不振に直面。担当者から本人の発信不足への不満が出ています。
「私はヒカルさんに怒っています」
「これをやることで農家は確実にハッピーになる」
「お前も覚悟持てよ」
出典:ヒカル「農家を救う」コメ事業に1年半で興味なくなる…販売担当者が明かした舞台裏にSNSで批判集まる「再生回数稼ぎに利用されただけ」(SmartFLASH) – Yahoo!ニュース
ヒカルの米事業で問われるのは、失敗したことより撤退の作法です。新規事業が赤字なら畳む判断はあり得ます。しかし「農家を救う」と看板を掲げ、仕入れや販売を動かした以上、本人の興味が薄れたように見える状態で担当者へ丸投げするのは、挑戦ではなく後片付けの外注です。
米流通は、農家から直接買えば中間搾取が消えるほど単純ではありません。検査、精米、保管、物流、需要予測、不作時の調達を誰かが担っています。そこを調べずに既存業者を疑い、影響力だけで突破しようとすれば、最後に残るのは売れない在庫と傷ついた信用でしょう。
まだ挽回はできます。販売計画、在庫、損失負担、農家との契約、事業を続ける責任者を本人の言葉で公開し、続けないなら引受先を探すべきです。他人に投げた「覚悟を持て」は、うまくいかなくなった時ほど自分へ返ってきます。再生数より、終わらせ方の方が長く記憶されます。
